
3月12日、川崎フロンターレはACLEのファイナルステージ進出をかけた大一番に挑む。初戦で0-1で敗れている上海申花に、2点差以上の勝利、もしくは、同点にしてのPK戦での勝利が求められる。
通常は4-4-2のダイヤモンドのシステムを用いる上海申花だが、第1戦では4-3-2-1を採用。1失点はしたものの、選手の口からは「やられてはいなかった」との言葉が出ているように、システム的にピンチを招いたわけではない時間が序盤からある程度続いた。
一方で、選手は“やりにくさ”を感じていた。そして、やりにくいながらも得点への動きを見せられないままに時計の針を進めてしまった。
やりにくさを最も感じていたのは、そして自由を制限された結果、チームに影響をもたらしていたのはボランチの2人だろう。河原創と山本悠樹は両斜め後ろに相手選手を抱えていたことで、思うように持ち場を離れられない。その結果、攻撃はクロスが中心となったが、中央を使う機会が少なかったこともあって、クロスはすべて対応しやすいものに。上海申花の守備陣としては、サイドから中に切れ込む動きや、ボランチが前目で絡んでのコンビネーションも使われたうえでクロスを入れられたほうが、どちらかに絞りにくい点、さらに、人数をかけられやすい点で、対応においてイヤだったはずだ。