■尽きることのない「時間かせぎ」の手法
「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」――安土桃山時代に跳梁した大盗賊・石川五右衛門の辞世と言われる歌だが、サッカーにおける「時間かせぎ」の手法も尽きることはない。リードしているチームはなりふり構わぬ時間かせぎに出るし、サポーターもそれを喜ぶ。「うまい時間の使い方ですね」と話す解説者も多い。
「8秒ルール」は効果を発揮するだろう。しかし、「時間かせぎ」はまだまだ撲滅などできない。サッカーをより楽しめるものにするのは、サッカーにかかわるすべての人の責務だと思うのだが、「勝つためには何でもする」という風潮が「常識」の今、それを「ルール改正」という大がかりな方法でしか止められないのは残念でならない。