
【明治安田J1リーグ 第2節 FC東京vsFC町田ゼルビア 2025年2月22日15:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)
■試合結果
FC東京 0-1 FC町田ゼルビア
■得点
82分 西村拓真(町田)
■ドイツ帰りの男が躍動も…決めたのは「横浜から来た男」
FC東京のホーム開幕戦となった、この日のゲストは「革命戦士」こと、元プロレスラーの長州力さん(73)。新監督の松橋「力」蔵の名前にちなんだ人選だった。
試合は、藤波辰巳と長州力の「名勝負数え唄」と呼ばれる連戦とは違い、互いに相手の良さを出させない展開。
各所でデュエルが頻発し、町田の右サイドの望月ヘンリー海輝の攻撃を、東京の左サイドバックの長友佑都が体を入れて阻止する場面も。新旧・日本代表のマッチアップに、スタジアムからは歓声が上がった。
互いにゴールの匂いがしないツバ迫り合いが続いたままで前半が終わると、後半も展開は変わらず。
町田は51分に藤尾翔太を投入し、攻守の転換点がオ・セフンと森重真人によるマッチアップから変化したものの、小泉慶をはじめとした東京の中盤が、なかなかボールを収めさせない。
両チームともサイドを起点にチャンスをうかがうが、シュートの手前で阻まれることが続いた。
なかなか打開できない中、東京は左サイドの俵積田晃太のドリブルが期待を集めるが、町田の守備陣はエリア内への侵入を許さなかった。
松橋監督は64分に、ドイツ1部ヴェルダー・ブレーメンから完全移籍した佐藤恵允と安斎颯馬を同時に投入し、右サイドからの「個の勢い」も高めようと試みた。
東京に帰ってきた橋本拳人も登場したが、チームとしてなかなか怖さを出せず、無得点に終わった。
町田も東京守備陣にタイトなサッカーを強いられたが、82分、今シーズン横浜F・マリノスから加入した日本代表の西村拓真がワンチャンスを決め切ってスコアを動かすと、そのまま勝利した。
両者ともに難しい試合となったが、黒田剛監督は「ゼロ(無失点)でいきながら自分たちのペースに持っていくことが根底にある」と、こうした接戦を制したことへの満足感を口にした。
町田ゼルビアが今シーズン初白星を挙げた。