「新戦力4人がスタメン」町田が日本代表FWの「3人抜き独走ゴラッソ」で先制も…広島・大卒ルーキーの「デビュー戦2連発」の前に撃沈【明治安田J1リーグ第1節 FC町田ゼルビアvsサンフレッチェ広島】PHOTOギャラリーの画像
77分、逆転のゴールを決めて喜ぶ中村草太。4日前にベトナムでのACL2でデビュー戦ゴールを記録した大卒ルーキーが、J1デビュー戦でもゴールを決めた。(20250216)撮影/原壮史(Sony α1使用)
■【画像】W杯戦士が独走ゴラッソ!大卒ルーキーが逆転弾!新戦力にアクシデント⁉【町田vs広島】激闘フォト

【明治安田J1リーグ 第1節 FC町田ゼルビアvsサンフレッチェ広島 2025年2月16日14:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)

■試合結果

FC町田ゼルビア 1-2 サンフレッチェ広島

■得点

26分 相馬勇紀(町田)

59分 トルガイ・アルスラン(広島)

77分 中村草太(広島)
 

■昨シーズンの2位と3位が開幕戦で激突!

 FC町田ゼルビアはJ2から昇格した昨シーズン、初のJ1で序盤から優勝争いの中心を走ると、結果的に3位に終わったものの、最終節までタイトルの可能性を残した。今シーズンは、J1の頂点をつかみとることはできるのか。
 そのために上回らなければならないのが開幕戦の対戦相手であるサンフレッチェ広島だ。昨シーズンを2位で終えただけではなく、町田に対してリーグ唯一のシーズンダブルを達成した彼らは、もちろん、今シーズンも優勝候補の本命のひとつに数えられている。
 オフシーズン、優勝に向けて効果的な補強を続けた町田。この日のスタメンには、横浜F・マリノスから加入した西村拓真やアビスパ福岡から加入した前寛之ら、新戦力が4人も名を連ねた。バックも3人中2人が新戦力。キャプテンの昌子源に、新加入の菊池流帆と岡村大八、という強力な布陣となった。
 そんな町田がまず試合を動かす。20分に岡村が負傷交代となるアクシデントがあったものの、寄せと空中戦での勝利によって広島の攻撃をおさえると、26分、相馬勇紀が中央をドリブルで激走。広島選手3人の間をぶち抜くと、川辺駿のスライディングにボールをつつかれるも、巧みなタッチでボールをキープし、勢いを殺すことなく前進を続けると、キーパーの手の届かないゴール右隅を決めきった。
 反撃に出たい広島だったが、なかなか隙を見せない町田に対して、ペースをつかみきれない。だが、53分、町田にまたもアクシデント。菊池が足を痛め、3バックのうち、新戦力の2人が負傷交代となってしまった。
 その後、一気に流れが変わることはなかったものの、空中戦の勝敗が五分になると、広島の良さが少しずつ顔を見せるようになり、59分にはトルガイ・アルスランが同点ゴールを奪った。
 これで流れは広島に。空中戦の安定感が失われたことでセカンドボールの行方が変わり、それによって地上戦が増えたことで田中聡や菅大輝らがドレシェビッチや望月ヘンリー海輝といった、自分よりも身長の高い相手を上回るようになり、チャンスを作り続けて逆転の気配を強めていった。
 そして77分、ジャーメイン良の強烈なシュートが弾かれると、それを途中出場の中村草太が決めて広島が逆転。4日前にベトナムでのACL2でデビュー戦ゴールを記録した大卒ルーキーが、J1デビュー戦でもゴールを決めた。
 町田もあきらめることなくゴールを目指したが、リードを得た広島がしっかりと守りきった。スーパーカップで昨年の王者・神戸を、開幕戦で昨年の3位・町田を倒した広島は、今年こそシャーレを掲げることができるだろうか。
 紫の戦士たちは、ACL2との両獲りを狙っている。現在のところ、ターンオーバー制を採用していない広島だけに、過密日程による疲労の蓄積だけが心配なところだ。

 

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