「自分でもビックリしました」清水のJ1復帰戦で決勝点を導いた高木践が、自ら驚くアシスト!「攻撃は1、2回チャンスが来ればいいな」の想定で、抜群の抜け出しから北川航也の得点生むの画像
東京V戦でプレーする清水エスパルスの高木践 撮影:中地拓也
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 2月16日、清水エスパルス東京ヴェルディを相手にJ1復帰戦に挑んだ。北川航也の決勝点をアシストしたのは、高木践だった。

 それはスコアレスで迎えた前半40分だった。DF蓮川壮大が左サイドから受けたボールを、右サイドの高い位置にロングフィード。その速いボールに抜群の抜け出しで反応したのが高木だった。
 相手選手も懸命に全速力で追いつこうとするが、高木のスピードに追い付けない。ほぼ置き去りにした22歳は、ペナルティエリアに入ると中で並走する北川航也に右足で優しいクロスを供給。元日本代表FWは頭で合わせるだけの完璧なアシストだった。
「自分でもビックリしました。まさかです」
 高木はこのアシストをそう振り返るが、それにはワケがある。チームはJ1での戦いに向けて3バックと4バックを用意。その中で高木は左右両方での出場時間を過ごしたが、「去年は左CBをやらせてもらっていて」と言う。
「右利きの選手はふつう左飛びなんですけど、僕は右利きなのに右飛び。なので、半身になると左サイドのほうがプレーしやすいんです。今回、右SBでプレーとなって、最初はすごく苦労しました」
 そう語るが、初めてとなるJ1の大舞台で結果を残してみせた。

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