【開幕戦ダービーで5発快勝。パパス・C大阪はどんなサッカーを繰り広げたのか(2)】守り切るフットボールはしない。失点リスクと隣り合わせのスタイルも、面白さと強さの融合目指すの画像
セレッソ大阪のサッカーは面白さと強さを両立しようとしている 撮影:中地拓也

 自分たちでボールを動かしながら、多くの選手が絡んでゴールを狙うのが、パパス監督がセレッソの植え付ける”アタッキング・フットボール”の真髄と言えるが、もう1つカラーになっていきそうなのが、一人の点取り屋に頼らず、できるだけ多くの選手が得点を記録するということだ。この点に関してはパパス監督も「1人の選手に頼らないっていう昨シーズン上げていた中で、まだまだ向上させなきゃいけないところが多々ありますので、そういったところに取りかかりたい」と語っている。

 またダメ押しとなる5得点目をあげた中島元彦もスタメンの北野颯太が先に活躍して「(北野)颯太がああやって活躍して悔しかったので。とりあえずホッとしてます」と2得点1アシストのヒーローに対するライバル心を隠さなかったが、そうした個人の競争意識も独りよがりのものではなく、パパス監督が選手たちに求めているようだ。
 中島は「若い選手も、年齢が行ってる選手も、中堅の僕たちもそうですけど、競争しながら全員が誰か一人ではなくて、自分たちがチャンスって思いながらプレーできている」と語る。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4