■エースが決めて「1‐0」勝利

 2015年の御開帳のときには、「ドローン落下事件」が起きました。

 5月9日の午前、僧侶など数百人の行列が本堂に向かっているときに、少年が飛ばしていたドローンが石畳の上に落下して大騒ぎになったのです。幸い、負傷した人はいませんでした。

 2010年代に入って、「ドローン」と呼ばれる無人航空機がようやく普及し始めたばかりの頃だったので、余計に注目を集めたのでしょう。

 さて、試合のほうはエースの大儀見優季(現姓、永里)が決勝点を決めて、1対0で日本が勝利しました。抜群のフィジカル能力と得点感覚を持つ永里は、さまざまな理由から次第に代表に招集されなくなってしまいましたが、もったいないことでした。

 それはともかく、僕は女子代表の勝利を見届けた後は長野市内に泊まって、翌日、善光寺の御開帳を見物に行くことにしました。

 そして、試合の後、飲み屋を探して駅のそばの脇道をウロウロすることになったのです。

 そして、ある飲み屋に入ったら地元の人たちで賑わっていました。その会話が、すこぶる面白かったのを記憶しています。善光寺の坊さんたちへの悪口ばかりでした。

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