
2025年のJリーグが開幕する。そして、Jリーグを対象としたtotoもスタートする。対象となるJ1とJ2の開幕節を、過去のデータや開幕前のチーム状況などから分析する!
■初めてJ1のピッチに立つ「岡山」
前編では、監督同士の「相性」を基に勝敗を占った。後編では、昇格組の「監督力」を基に勝敗を考えていこう。
J1に新たな風が吹く。ファジアーノ岡山が、2009年のJリーグ参加から初めてJ1のピッチに立つのだ。
選手たちはもちろん、ファン・サポーターやクラブにかかわるすべての人が期待に胸を膨らませていることだろう。同時に、J1残留への心配も心の片隅にあるに違いない。
ただし、不安を抱えているのは他チームも同様だ。来季J2で対戦した同じ昇格組の清水エスパルスなどの例外はあるものの、ほとんどのチームにとって岡山戦は“未知との遭遇”なのだ。
しかもJ1初挑戦のチームに、木山隆之監督はうってつけの人材かもしれない。「初陣」に強いのだ。
木山監督はこれまで6つのJチームを率いてきた。けっして規模の大きなクラブばかりではなかったが、だからこそ、長いこと監督を続けている事実は、52歳の指揮官の知力を物語る。
その象徴が、新チームのお披露目となる開幕節での勝負強さだ。過去6度あった新チームのリーグ戦の開幕節は、3勝2分1敗。負けたのは、初めてトップチームを率いた2008年の水戸ホーリーホックだけ。練り上げた戦略を、戸惑う相手に効果的にぶつけてきたのだろう。