■首都ダマスカスの「ホテル」に宿泊
以上の話は大筋でユダヤ教、キリスト教、イスラム教に共通しています。
3つの宗教は、唯一の神(ヤハウェ、アッラー)の存在を認める一神教。兄弟のような宗教ともいえます。3宗教のうち最後に生まれたイスラム教ではアダムも、アブラハムも、モーゼも、イエスもすべて神から人間に向けて遣わされた預言者であり、イスラム教の始祖であるムハンマドが最後の(そして、最終の)預言者ということになっています。
しかし、一神教のいずれの信者でもない僕としては、「あれがカシオン山だ」と言われても、「ふう~ん」と言うしかありませんでした。
シリアの首都ダマスカス市内の「ティシュリーン・ホテル」でのことでした。
初めてシリアを訪れたのは、1997年のアメリカ・ワールドカップ予選のときでした。シリアとイランが属している1次予選を観戦に行ったのです。
ビザを取るための招聘状をもらうためにシリア・サッカー協会に連絡したら、「ティシュリーン・ホテル」に泊まるようにという案内が来たので、それに従ったのです。