J1の東京ヴェルディは、2025年J1リーグ開幕戦の来場者プレゼントを発表した。アイテムそのものの魅力のみならず、大奮発ぶりもファンの興奮を高めている。
東京Vは昨季、16年ぶりにJ1の舞台に立った。前回J1に復帰した2008年には、1年でのJ2リターンを余儀なくされたが、昨年は見事に残留を達成。それどころか、最終順位6位という、昇格組として十二分に胸を張れる結果を残すことに成功した。
東京V躍進の予感は、開幕戦から漂っていた。横浜F・マリノスを相手に、後半44分からの連続失点という劇的な逆転負けを喫したものの、インテンシティ高くどんどんとボールを前に進める戦いぶりは、見る人の心をつかむに十分なものだった。
今季の開幕戦も、期待を高めずにはおかないカードだ。対戦するのは、清水エスパルス。1992年の初のリーグカップ決勝で顔を合わせた相手で、一昨年のJ1昇格プレーオフ決勝で対戦したチームだ。さらに会場は、前述した2試合で対戦したスタジアムであり、2年連続となる国立競技場。多くの人の心を揺さぶる要素はそろっている。
その大事な開幕戦に向け、クラブもチームの後押しに懸命だ。その2月16日の国立競技場を緑に染めるべく、来場者に開幕記念のベースボールシャツをプレゼントすると発表した。
近年各クラブで人気のベースボールシャツだが、今回のデザインもファンの心をつかみそうだ。クラブカラーの緑をベースに、薄い緑のストライプが縦に走る。さらに袖部分はゴールドで引き締められている。
さらにファンを驚かせたのが、その配布枚数だ。ビジター側には配布されないものの、先着3万3000人にベースボールシャツがプレゼントされるという。国立競技場の座席数は6万7000席超だが、ミックスエリアを含めて会場を緑に染め、選手たちを後押ししようという気概が感じられる。