■ビューティフルゴールは「同じ絵が描けていた」

 佐々木は先制点の場面について「自分がなんとかしなければ」という思いだったことを明かし、2点目については「3人目が見えていた」と落ち着いて状況を把握していたと明かす。そして、「3人で同じ絵を描けていた」と言い切る。
 昨年はあまり経験していない右サイドバックで先発した佐々木だったが、「自分の特徴は持ち運び。そこで何か違いを作れればいい」と、昨年、大きく成長した強気の姿勢を崩さなかった。
 後半途中からはキャプテンマークを巻いた。今季から副キャプテンを務めているが、その初戦で早くも大役を任されたことになる。
「小さい頃からずっとフロンターレを見てきて、チームのキャプテンマークを巻けたのは嬉しかった。もっとやらなきゃいけないと思った」
 浦項のミックスゾーンで白い息を吐きながら笑顔を見せた佐々木が、今季も攻守でチームをけん引する。
(取材・文/中地拓也)

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