■白亜の壁が「赤壁」に
船は夜にカレーを出発。明け方にドーバーに到着しました。朝日に照らされて白い崖が赤く輝いていました。
その「“赤い”崖」を眺めていると、入国審査が始まりました。飛行機の旅では到着してから空港で入国審査があります。長蛇の列に並ばなければいけないこともあります。
しかし、夜行列車で国境を越えるときは夜中に入国審査官がやって来てパスポートを預かっていって、朝になると(あるいは数時間後に)パスポートに入国スタンプを捺したものを返してくれます。ですから、駅に到着したら、そのまま街に出ることができます(もちろん、駅で入国審査をする場合もありますが)。
そして、船での入国では船内で審査を済ませてくれることがあるのです(もちろん、港で入国審査をする場合もありますが)。イギリスというのは、昔から入国審査が厳しくて時間がかかるので、船内で済ませてもらうことができて本当に助かりました。