■交通手段は「週1便」のフェリー

国土の8割が「氷床」で覆われているアイスランドでは、鉄道はなく、道路など「内陸交通」はほとんど発達していない。沿岸を就航するフェリーが町と町を結ぶ主要な交通手段だが、片道80時間もかかり、週1便の運行だという。そのほかには小型航空機に頼るしかない。

 長い間、島外からの「国際便」はヌークから北に320キロも離れたカンゲルルススアーク空港にしか着陸できず、そこから国内便に乗り換えてから主邑のヌークに向かうしかなかったが、昨年11月にヌーク空港に2200メートルの滑走路が完成、今年の夏からデンマークの首都コペンハーゲンへの直行便が運行される予定だ。

 CONCACAFに加盟してナショナルチームの「ネーションズリーグ」やクラブの大会に出場するための最大のハードルは、やはり交通の問題となるだろう。現時点では、グリーンランドの国際航空の定期便は、デンマーク以外には、東に隣接するアイスランドにしか開かれていないからだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3