■レッドブルにとって「5つ目」のクラブ
一方、「レッドブル」は世界で最もシェアの高いエナージードリンクで、最近は日本でも売上を伸ばしている。そして、スポーツを通じて宣伝活動に積極的で、多くのスポーツ選手を支援している。とくに、オーナーが愛好家ということでモータースポーツやエアレースには力を入れており、F1では「レッドブル・レーシング」と「RBフォーミュラ1チーム」の2チームを所有している。
サッカー界では地元オーストリアのレッドブル・ザルツブルクをはじめ、ドイツ・ブンデスリーガのRBライプツィヒ、ブラジルのレッドブル・ブラガンチーノ、アメリカのニューヨーク・レッドブルズを所有。大宮は、レッドブル・グループにとって5つ目のクラブとなったのだ。
そして、昨シーズンまでリバプールの監督を務めていたユルゲン・クロップ氏がグローバル・サッカー部門責任者に就任することが決まって、大きな話題となった。
大宮側としては、サッカーの本場欧州でのクラブ経営や強化、選手育成といったさまざまな部門で蓄積したレッドブル・グループのノウハウや豊富な資金力を使ってチーム強化を進められる可能性があるし、レッドブル側とっては日本人選手を移籍させたり、グループ内クラブの若手選手を大宮で経験を積ませることができるなど、互いにさまざまなメリットが見込まれている。(2)に続く。