米メジャーリーグサッカー(以降=MLS)のLAギャラクシーに所属する山根視来(31)が1月16日、アメリカに渡った。初めての海外挑戦を果たした昨シーズンは、自身の貢献もあって、チームはMLS王者に輝いた。アメリカでの2シーズン目に臨むにあたって、山根は何を感じ、どこを目指していくのだろうか。渡米直前の山根を直撃した。
「どうしても波はある。そのときに…」
LAギャラクシーの同僚で、2022年のカタールW杯で共に世界に挑んだ吉田麻也(36)からは、アドバイスをされたこともあった。
「僕がまだ、そんなにギャラクシーにアジャスト(適応)できてないときに、最低限のレベルは常に揃えておかないといけないっていう話はされましたし、そこでのプレー選択とかメンタルについても、リーグ戦の期間は長いので、試合ごとに一喜一憂するんじゃなくて、もう今日は…割り切ってしまうのも1つの選択、という話もしてくれました。
どの試合も、いいパフォーマンスして目立ちたいという思いがある中で、どうしても波はあるので、そのときに割り切る勇気というか。挽回しようとして、また変なとこを狙って、とられるというのは、ずっと自分の課題ではあったので。でも、それを乗り越えなきゃいけないって思っていたんですけど、そういう考え方を1回捨てて、今日は、もうこれだけしっかりやろうと思うようになりました」
最大で6時間の時差があるアメリカでの移動や、過密日程、ピッチコンディションなどを乗り越えて、シーズンを通して戦うため必要なものは何か。先輩の言葉は響いた。現在は、最終ラインで感覚を共有する2人が「チームの助けになっているはず」と、確信している。