米メジャーリーグサッカー(以降=MLS)のLAギャラクシーに所属する山根視来(31)が1月16日、アメリカに渡った。初めての海外挑戦を果たした昨シーズンは、自身の貢献もあって、チームはMLS王者に輝いた。アメリカでの2シーズン目に臨むにあたって、山根は何を感じ、どこを目指していくのだろうか。渡米直前の山根を直撃した。
「完全には理解していなかった」MLS
昨年末、オフを過ごすために日本に戻ってきた当初、山根はインフルエンザに見舞われていた。回復してから、ようやく行動できたようだが、それでも充実した時間を過ごしたという。
「会いたかった人には比較的、会えましたし、家族でいろいろなところにも行けました」
リフレッシュした一方で、川崎フロンターレ時代の先輩・中村憲剛の引退試合はキャンセルせざるを得ず、「出たかったな」と悔いが残る様子だった。
川崎時代、何度も優勝している山根だが、MLSでの優勝は少し違った感情を抱いたという。
「自分はMLSが、なんなのかっていうことを完全には理解していなかったし、子どものときから見てきたリーグでもないし。でも、優勝したときのアメリカ人の選手やスタッフの表情を見て、これは本当に彼らの夢だったんだなっていうのが分かりました。
優勝した日の夜のパーティで、“スタッフに、本当に来てくれてありがとう、このクラブは僕の心のクラブだから、本当に感謝している”って言われて、すごくうれしかったです。優勝できてよかった」