現地1月11日、イングランドのFAカップ3回戦が行われ、バーミンガム・シティに所属するMF横山歩夢の開始32秒での股抜きゴールが称賛を集めた。
昨年8月に当時J1のサガン鳥栖から完全移籍で加入したスピードスターは、今季のEFLリーグ1(イングランド3部)で9試合に出場して1アシストも、すべて途中出場。カップ戦のEFLトロフィーでは4試合にスタメン出場して2得点1アシストをマークしていたが、それよりも格上の大会となるFAカップでは、この日が初スタメンだった。
その試合開始直後だった。同じくイングランド3部のリンカーンを相手に4-4-2の左サイドで出場すると、右サイド奥深くからのクロスが逆サイドまで流れたところ走り込んだ。そして、バウンドしたボールをボックス内で胸トラップして収めた背番号33の横山は、慌てて戻ってきた相手DFを再び胸で前に運んでかわす。直後、目の前にGKが立ちはだかったが、慌てることなく右足を振り抜いて股の間を通してゴールネットに突き刺した。
ゴールの瞬間、本場のスタジアムは割れんばかりの大歓声に包まれ、その中で横山はガッツポーズを見せてチームメイトとともに歓喜の輪を作っている。