■次戦の対戦相手が「西アジアの王者」に
一方、中東では、「アラビアン・ガルフ・カップ」が行われ、日本代表の次戦、3月20日に埼玉スタジアムで対戦するバーレーンが2回目の優勝を飾った。
ガルフカップは少し特殊な大会である。アジアサッカー連盟(AFC)は傘下に5つの地区連盟を持ち、それぞれに選手権で行っている。インドネシアが痛手を受けた「ASEAN三菱電機械カップ」や、今年7月に韓国で開催される「E-1東アジア選手権」も、そのひとつだ。
当然、「西アジアサッカー連盟」も存在し、現在11か国が加盟し、選手権も行っている(イランは2014年に脱退し、現在は中央アジアサッカー連盟に加盟)。しかし、そのなかでヨルダン、レバノン、シリアの3か国を除く8か国(バーレーン、UAE、イラク、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、イエメン)が「アラブ・ガルフ・カップ連盟」を組織、この連盟選手権であるガルフカップがメンバーの各協会にとって非常に重要な大会となっている。
ちなみに、「アラビアン・ガルフ(アラビア湾)」とは、これらの国々が1960年代から使い始めてきた名称で、国際的には「ペルシャ湾」が正式名称である。アラビア半島とイランで囲まれた面積約25万平方キロの海で、「アラブ・ガルフ・カップ連盟」のなかでイエメンだけは、この海に面していない。