■男子の「次期監督問題」と宮本会長

 女子代表で外国人監督が成功するか否かは、男子代表の次期監督選びにも影響を与える可能性がある。

 男子日本代表は、岡田武史氏が緊急時に監督に就任したことはあったが、フィリップ・トルシエ監督以来ずっと外国人監督の下で強化を続けてきた。だが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の失敗を受けて2018年のロシア・ワールドカップで西野朗監督が指揮を執ってラウンド16進出という結果を残し、その後も森保監督が2大会連続してチームを率いることになった。

 2026年のワールドカップ終了後、おそらく監督交代ということになるのだろうが、西野、森保両監督の成功を受けて、次期監督も日本人にすべきなのか、それとも外国人監督路線に戻すべきかが注目される。

 昨年就任した、日本サッカー協会宮本恒靖会長は「外国人監督論者」だとも伝えられている。もちろん、女子代表と男子代表はまったく別の話なのだが、やはりニールセン監督が成功するかどうかによって、男子の次期監督問題に影響を及ぼすのではないだろうか?

 女子代表は、3月には今や恒例となっているシービリーブスカップ(アメリカ)に出場して強豪国と対戦。7月の東アジア選手権(EAFF E-1選手権=韓国)でアジア勢との真剣勝負に臨む。(3)に続く。

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