■女子代表初「外国人監督」の化学変化
将来への「布石」といえば、日本女子代表(なでしこジャパン)も注目だ。女子の場合はワールドカップとオリンピックが連続して開かれる。そのため、次の目標は2027年のワールドカップということになるので、昨年のU-20、U-17ワールドカップで活躍した選手をはじめ、次々と台頭している若手を組み込みながら準備をしていくことになるが、急ぐ必要はない。
女子代表の注目は、やはり何と言ってもニルス・ニールセン監督だ。女子代表初の外国人監督である。
女子の場合は、そのとぼけた味でチームをまとめて2011年ワールドカップで優勝した佐々木則夫氏(現、女子委員長)や、昨年までチームを率いて「熱男」と呼ばれて親しまれた池田太氏のように、監督と選手たちとの人間関係が男子チーム以上に濃密な傾向がある。
そういう意味で、女子選手たちが外国人監督の下でどういう化学反応を起こすのか、注目したい。
ただ、最近は女子代表選手の多くがヨーロッパのクラブで活躍しており、外国人指導者には慣れているはずだ。また、選手たち自身が、これまでより高いレベルの指導者を求めているとも聞いているので、ニールセン監督が歓迎される可能性も高い。
いずれにしても、ワールドカップまでには時間がある女子代表。この1年は、外国人監督のお手並み拝見ということになるだろう。