■2つの背景とは
今季のユニフォームの早期完売の背景には2つの理由が考えられる。1つは、そのデザインだ。これまで8回のJ1リーグ優勝シーズン(1996、1998、2000―2001、2007、2008―2009、2016シーズン)に着用していた6つのユニフォームデザインにフォーカスを当てたもので、クラブが「それぞれに使用されたエッセンスを斬新に融合させたダイナミックかつアグレッシブなデザイン」とするもの。また、資源活用の観点から袖のデザインが一枚一枚違うものである説明もされていた。
このような、タイトルにこだわった攻めのデザインが多くの人の心を掴んだというわけだ。
もう一つの理由が、今季のチームへの期待感だ。川崎フロンターレにおいて8年間で7個のタイトルを獲得した鬼木達監督を招聘。さらに、コーチ陣に柳沢敦コーチや田中誠コーチを揃え、選手にはFWレオ・セアラらを獲得。長らく遠ざかっていたタイトルへのムードが高まっていることも、背景にある。
この日、鹿島アントラーズのトップチームはユースとトレーニングマッチを実施。厳しい寒さもある中で、7-0で勝利していた。
今後、チームは宮崎でのキャンプを経てシーズンインするが、このユニフォームでタイトルを掴めるか。期待は高まる一方だ。