
12月10日に横浜アリーナで開催されたJリーグ年間表彰式「2024Jリーグアウォーズ」での“笑いどころ”といえば、鹿島アントラーズの安西幸輝の受賞スピーチだった。
多くの現役選手が登壇した中、リーグ戦5位の鹿島からは知念慶と濃野公人がベストイレブン、鈴木優磨が優秀選手賞に選出された。さらにフェアプレー個人賞を受賞したのが安西だった。
鹿島のサイドバックにして不動のムードメーカーである29歳は、マイクの前で「本当にお父さんとお母さんに、人を傷つけてはいけない、人を馬鹿にしてはいけないというふうに言われて、僕は育ちました。小さい頃から、この賞を取るためだけにサッカー選手を始めたので、本当にサッカー選手になってこれを取ったことが、唯一の誇りだと思います」と得意気に語り、最後に「お父さん、お母さん、ありがとう。アイ・ラブ・マミー、アイ・ラブ・ダディ」で締めた。
その“爆笑スピーチ”の様子を、Jアウォーズに出席した他の選手たちは控室で見守っていた。鹿島の公式SNSが公開した動画には、安西のスピーチを画面越しに見守っている鈴木、知念、濃野の3人が映されており、知念は手を叩いて爆笑、濃野と鈴木も覗き込むように聞きながら笑い声を上げている。
さらにその後方のテーブルには、ガンバ大阪の宇佐美貴史、中谷進之介、一森純に加え、昨季までG大阪に所属していたFC町田ゼルビアの昌子源、谷晃生が一緒に座って談笑しており、彼らも安西のスピーチが始まると思わずモニターに目をやり、堪らず笑みをこぼしている。