今季限りでの現役引退を発表しているJ1サンフレッチェ広島の38歳のMF青山敏弘が決めた本拠地最終戦での“魂の惜別ゴール”が、ファンの大きな感動を呼んだ。
スタジアムにいた誰もが叫び、涙腺を緩ませた。12月5日に行われたAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)グループE第6節で、広島は本拠地エディオンピースウイング広島で東方(香港)と対戦した。今季の本拠地最終選でもあった一戦にダブルボランチの一角としてスタメン出場したのが、背番号6の青山だった。
試合は前半10分に先制点を許す展開となったが、同36分に絶叫の時が訪れる。ゴール前でこぼれ球を拾った青山が必死に粘った後、複数人が細かくパスを繋いで志知孝明がミドルシュート。相手GKが弾いたところに、ボックス内でしっかりと体勢を整えていた青山が、素早く、そして落ち着いた左足シュートでゴールネットを揺らした。
広島一筋21年の青山の現役生活において、本拠地サポーターの前での最後となった試合での惜別ゴール。スタジアムは大歓声に包まれ、DAZNの実況を務めた江本一真アナウンサーは「青山だーーー!広島を愛し、広島に愛された男!」と大絶叫した。