負けられない一戦で1得点2アシストの活躍を見せたJ1サンフレッチェ広島MF東俊希の“神業トラップ”が、話題をさらっている。
12月1日にエディオンピースウイング広島で行われたJ1リーグ第37節で、広島は5-1で北海道コンサドーレ札幌に完勝した。そこで大活躍したのが、左ウイングバックの東だった。前半8分に芸術的な左足クロスで先制点をアシストすれば、前半アディショナルタイムにゴール前に放り込んだフリーキックがそのままゴールイン。後半42分にはコーナーキックから味方のゴールを演出した。
そして、この24歳の技巧派レフティーは、得点シーン以外でもスタジアムのファンをどよめかせたシーンが、前半14分にもあった。
自陣で相手からボールを奪った直後だった。左サイドのタッチライン際を走り出した東の前方に、左センターバックの佐々木翔からロングボールが送られる。そのパスがやや長くなり、タッチラインを割るかに思われたが、東はトップスピードを保ったまま頭上後方から落ちてきたボールを左足の甲で巧みにトラップ。ワンタッチで前方のスペースへボールを運び、そのままドリブルに移行したのだ。
この“神業トラップ”から左サイドのスペースに完全に抜け出した東は、そこから中央へクロスを送ったが、ゴンサロ・パシエンシアのシュートは必死に体を張った相手DFがブロックしてゴールならず。それでも東が魅せたプレーにファンは大興奮だった。