■「つねにテンションを上げていた」
現地時間11月27日、欧州チャンピオンズリーグ(以降、CL)に出場するフランス1部リーグ・アンASモナコに所属する南野拓実(29)を撮影しようと、モナコ本拠地スタッド・ルイ・ドゥを訪れた。
リーグフェーズ第5節の対戦相手は、ポルトガル1部のベンフィカ。代表ウィーク明けのリーグ12節ブレスト戦で、代表活動中に負傷した内転筋のケガなどもあってメンバー外となっていた南野だけに、この試合の出場も危ぶまれたが、嫌な予感は的中。ベンチスタートになった。
試合前には楽しそうにピッチでボールとたわむれる姿や、入念なストレッチなどで体をほぐす姿がみられたものの、結局、最後までベンチに座り続けることになり、試合も2-3で敗れてしまった。
第4節までモナコは3勝1分けと負けなしだったが、この初黒星により3位から8位に転落。なんとも惜しまれる結果となった。
そんな南野に試合後、話を聞いた。ケガから戻ったばかりということもあって、先発は外れたが、試合展開次第では、いつでも出場できるようにとアップを繰り返し、つねにテンションを上げていたという。モナコが後半13分に退場者を出し、失点を重ねたことで出場機会はなかったが、試合の感想を聞くと、
「(ベンフィカに所属する)アルゼンチン代表のディ・マリア選手が一枚うわてでしたね」
と、言って少し悔しそうな表情を浮かべた。そして、続けて、
「チャンピオンズリーグの大会方式が変わって、試合数が多くなっているので、よりよいコンディションをつくって、大会に臨みたいと思います。残りのチャンピオンズリーグ3節を頑張ります」
と、力強く語ってくれた。
現在、フランス1部リーグ・アンでは、パリ・サンジェルマンに続く2位につけているASモナコ。ケガから復帰した南野がスタメン出場することで、チームはさらに上昇気流に乗るに違いない。さらに、3月のW杯アジア最終予選でも、先日のインドネシア戦のようなスーパーゴールを期待したい。