J3のFC今治が、新ロゴを発表した。新時代を見据えたデザインとそのコンセプトに、ファンからは称賛の声が上がった。
2024年は、今治にとって特別なシーズンとなった。J3に加わって5年目にして、ついにJ2昇格をつかみ取ったのだ。
節目の年での快挙達成だ。前身のクラブは1976年に設立されたが、元サッカー日本代表監督の岡田武史氏らがチームの運営に加わってから、今年で10周年。ひとつ区切りをつけて、次なるステージへと進むことになる。
今治はピッチ上での活動のみならず、高い意識を持ってさまざまな活動をしてきた。「次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する」と企業理念を掲げ、サッカーにとどまらない地域の振興を狙う。
そうして新しい時代に踏み出すにあたり、クラブはコーポレートロゴをリニューアルした。リスタートからの10周年にあたり、リブランディングする一環であるという。
クラブのSNSでは、動画を用いてそのコンセプトを説明している。最初に現れるのは、海原を走る船。だが主役は、船が通った後にできる波、「航跡波(こうせきは)」だ。
海に面した街をホームとするクラブらしく、「大海原を縦横無尽に新たな波を立て、航跡波をつくりながら突き進む船の姿は、FC今治が情熱を持って、サッカーだけでなく様々な事業に挑戦し、邁進する姿と重なります」と説いている。
さらに動画には、「30度」の角度が示される。これは航行の際、向い波にスムーズに進入しやすい角度で、クラブの動きに企業や地域などを巻き込んでいくことを示しているという。