ドイツ1部のマインツに今季新加入したMF佐野海舟の“芸術的ロングパス”が脚光を浴びている。
現地11月9日に行われたブンデスリーガ第10節で、マインツは本拠地に強豪ボルシア・ドルトムントを迎え撃った。開幕から全試合スタメン出場を続ける佐野は、この日も3-4-2-1のダブルボランチの一角としてピッチに立つと、持ち前の運動量と球際の強さで高いボール奪取力を披露しながら攻撃の起点となり、攻守にハイレベルなパフォーマンスで3−1勝利に大きく貢献した。
特に注目を集めたのが。2−1で迎えた後半9分のパスだった。ピッチ中央やや右寄り、センターラインを少し越えたところで味方のバックパスを受けると、逆サイドを駆け上がったフィリップ・ムウェネの走り込んだ先へ、左足でピッチを切り裂く約50mのロングパスをピンポイントで届けた。
現地実況も思わず「グレートボール!」と叫んだ芸術的な軌道のパスを受けたムウェネは、慌てて戻った相手DFを切り返しで交わしてポケット部分から中央へグラウンダーのクロスを送り、最後はパウル・ネベルがゴール。試合展開の上でも非常に価値ある3点目が生まれた。