11月9日、J1リーグ第36節が行われ、ガンバ大阪は敵地でのジュビロ磐田戦に臨み、点の取り合いの末に4−3で勝利した。計7ゴールが生まれた中で、G大阪の美しい連携からのゴールシーンに反響が寄せられた。
開始直後からゴール前での攻防にVAR介入が2度も入った試合は、前半23分に磐田が渡邉りょうのボレー弾で先制するも、G大阪が4分後の同27分にCKから半田陸のヘッド弾ですぐさま同点に追い付く展開となった。そして長いアディショナルタイムとなった前半45分+9分だった。
G大阪の攻撃。GK一森純のロングキックのこぼれ球を拾った宇佐美貴史が、相手ボランチのレオ・ゴメスを引き連れながら左サイドを単独ドリブルで持ち運ぶ。そして左CK付近で切り返して溜めを作ると、オーバーラップした左サイドバックの黒川圭介へ意表をついたオシャレなヒールパス。フリーになった黒川が左足ダイレクトで中央へクロスを送り込むと、逆サイドから勢い良く走り込んだ山下諒也がダイビングヘッドで合わせてゴールネットに突き刺した。
磐田市出身で高校まで磐田のアカデミーで育った山下にとっては“恩返し弾”になるとともに、待望の今季リーグ戦初ゴール。何より、美しい流れからの豪快なゴールに、敵地まで駆け付けたサポーターも大きな拍手を送った。