【脱・乾貴士&権田修一依存で2022年以来のJ1復帰。名門・清水に託されるもの(2)】運営規模はトップ10。脱・エレベータークラブへ、3年ぶりJ1で清水がやるべきことの画像
清水エスパルスはJ1でどう戦うか 撮影:中地拓也

 2025年から再びJ1に参戦することが決まった清水エスパルス。2015年に初めてJ2に落ちてからこれで2度目の最高峰リーグ復帰となるが、今度こそは恒常的にJ1上位争いのできるチームにならなければいけない。それは清水の関係者のみならず、Jリーグを取り巻く全ての人々が感じていることだろう。

 2023年のクラブ経営状況を見ても分かる通り、清水の売上高は51億円で、J1を含めても9番目。トップチーム人件費の22億円というのも、今季J1優勝争いを繰り広げているサンフレッチェ広島とほとんど変わらない。今季は町田ゼルビアやVファーレン長崎が巨額の資金を投じていると言われるが、清水の運営規模というのはトップ10に入ると考えていい。そういうクラブだからこそ、エレベーター状態を続けていてはいけないのだ。
 5月に就任した反町康治監GMが「今季のトップチームがやっていることは間違っていない」と語っているのを見れば、秋葉忠宏監督の続投は確実。そのうえで、現有戦力を見極めつつ、足りない部分を補強して、さらなるレベルアップと完成度向上を図っていくことが肝要だ。

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