サッカー日本女子代表“なでしこジャパン”が10月26日、国立競技場で国際親善試合・韓国女子代表戦を行い、4−0の快勝を収めた。そのダメ押しの4点目、19歳MF谷川萌々子のゴールに称賛が集まった。
ベスト8敗退となったパリオリンピック後初の強化試合。新監督が決まらない中、日本サッカー協会の佐々木則夫女子委員長が監督代行、元日本代表DF内田篤人氏がコーチを務めて“新生なでしこ”がスタートした。
立ち上がりはやや硬さも見えてピンチもあったが、前半32分にCKからDF北川ひかるがヘディングシュートを決めると、そこから藤野あおば、田中美南が立て続けにゴールを奪い、あっという間に3−0とリードを奪った。
そして迎えた後半、長野風花に代わってボランチの位置に入ったのが、なでしこの未来を背負うMF谷川だった。パリオリンピックのブラジル戦で劇的な超ロング弾を決め、今季所属するローゼンゴード(スウェーデン)でも14得点を挙げて別格の才能を見せ付けている19歳だ。
後半11分だった。最終ラインからの組み立てに参加した谷川は、ワンタッチで長谷川唯にパスを送って攻撃のスイッチを入れる。そして長谷川から右サイドをオーバーラップした守屋都弥に好パスが送られると、そのままボックス内まで駆け上がって右手を挙げてアピール。そして守屋からのグラウンダーのクロスを右足ダイレクトで合わせてゴール右隅へ突き刺した。