3730日ぶりにJリーグの舞台に帰ってきた先輩と殊勲の決勝弾を奪った後輩の、試合後の挨拶シーンに浦和サポーターが涙腺を緩ませた。
9月14日にパナソニックスタジアム吹田で行われたJ1リーグ第30節、ガンバ大阪対浦和レッズの対戦は、浦和が後半4分に奪った関根貴大のゴールで1-0の勝利を収めた。今夏に10年ぶりに浦和復帰を果たした元日本代表MF原口元気も後半31分から途中で復帰後初出場を果たし、勝利に花を添えた。
その試合後、この2人がゴール裏の浦和サポーターの元に駆け寄って感謝のあいさつを行なった。満面の笑みでのハイタッチの後、2人が並んでゴール裏まで走ると、2階席を埋め尽くして試合前から大声援を送り続けたサポーターに拍手とお辞儀。その後、肩を組んで記念撮影を行うと、最後はこの日が再就任初戦となったマチェイ・スコルジャ監督と熱い抱擁を交わした。
33歳の原口と29歳関根は、ともに浦和の下部組織育ち。2014年に原口がドイツへ旅立つ際のセレモニーで花束を渡したのが、当時19歳だった関根であり、関根は翌年から原口の背番号24を受け継いだ。あれから10年の月日が経過して実現した歓喜のツーショットだった。