■右CBに求められるもの
そのタフさとしぶとさはやはり侮れない。アジアカップの後、ボスニア・ヘルツェゴビナ人のタライッチ監督が指揮を執り、基本布陣が4-4-2にシフトしたことも奏功している様子だ。
彼らの得点場面にフォーカスすると、左MFのマハディ・アル=フメイダン(20番)が好連携を披露。ワンツーからアルハラシがインナーラップし、右SBと右CBの間を侵入。そこからシュートが入る形になった。日本は3バックだから同じような形にはならないだろうが、右WBに入る伊東純也(スタッド・ランス)と右CB候補の板倉滉(ボルシアMG)とより強固な関係性を見出す必要がある。
伊東の特徴はご存じの通り、高い位置を取って敵の脅威になれること。2022年カタールW杯で見せたように最終ラインに下がって守備もできる。ただ、右MFに入る時よりも走る距離が長くなるため、右CBが個の力で相手を確実に封じることが重要になってくる。
CB本職の板倉がそのまま継続して出る分にはリスクはそう高くないはず。ただ、彼がサイドに引き出されるような展開が増えるのはよくない。3バックの弱点であるコーナー付近のスペースをどう守るか。そこはしっかりすり合わせておくべきだ。