パリ五輪で準々決勝敗退となったサッカー女子日本代表なでしこジャパンに提供された“最後の食事”が注目を集めた。
今夏のパリ五輪で1次リーグを2勝1敗で突破したなでしこジャパンだったが、準々決勝で強豪アメリカと対戦し、延長戦までもつれ込んだ激戦の末に0−1で敗退。悔しさの残る形で大会を去ることになったチームは、準決勝を前に荷物を整理して宿舎を後にすることになった。その傷心のチームに対して“最後の食事”を提供したのが、長く日本代表のチーム専属シェフを務めた西芳照シェフだった。
今夏のパリ五輪に臨んだなでしこジャパンに帯同し、選手たちを食事面から支えた西シェフは、試合開催の際にはスタジアムまで駆け付けて応援し、試合が終われば選手たちのために腕を振るい、大量のメニューを軽やかに作り上げた。そして“最後の仕事”として、空港へ向かう前にチームの選手、スタッフのために、巻き寿司といなり寿司にガリが添えられた「助六弁当」を作った。
そして西シェフは、自身の公式エックス(旧ツイッター)に「応援ありがとうございました。最後の仕事終わり空港向かいます。」と綴るとともに、調理場に立つ自身の姿と、ずらりと並んだ助六弁当の写真を公開している。