■キャプテンのみが「主審」にアプローチする
「キャプテンのみが主審に話しかける(アプローチする)ことが可能Only the captain can approach to referee」という表現は、その「回状」内で使われている(日本語訳は日本サッカー協会審判委員会)。「回状」にはこの試行に関する詳細な「プロトコル(手順)」を明記した書類が添付されており、日本サッカー協会の公式サイト(https://www.jfa.jp)で、「関わる」→「審判」→「競技規則」とたどり、「2024/25サッカー競技規則改正について」の中のPDF「添付5-1:試行の情報『キャプテンのみが主審に話しかける(アプローチする)ことが可能』を開くと、回状添付文書全文を読むことができる。
この添付文書の「実行手順」の中で「キャプテンオンリー」と省略した呼称が使われるので、この記事でも以下はこの表現にする。
それによれば、「キャプテンオンリー」を始める(重大な判定があり、チームを納得させる必要があると感じたとき)には、レフェリーは笛を吹いて両手を頭上に上げて手首のところで交差させ、次に両腕を体の前に持っていって前方に押し出すような動作をする。
「キャプテンオンリーゾーン」はおよそレフェリーの周囲4メートル。そこにはキャプテンのみが入ることができ、レフェリーからの説明を聞き、必要であれば質問をすることも許される。他の選手がこのゾーンに入ったらイエローカードで罰せられることになる。