ワールドカップ予選敗退後のスタジアムに掲げられたサッカータイ代表の石井正忠監督への“愛の横断幕”が反響を呼んだ。
近年、アジアサッカー界の中で着々と力を付けている“微笑みの国”タイ。元代表チームには、ティーラトン・ブンマタン、チャナティップ・ソングラシン、スパチョーク・サラチャートとJリーグ経験者が多く揃っている。そのチームを2023年11月から指揮するのが、鹿島アントラーズでコーチを歴任した後に監督として優勝経のある石井氏である。
就任後、今年の元日には日本代表と親善試合を行い、その後のアジアカップではベスト16進出を果たした。しかし、2026年北中米ワールドカップのアジア2次予選では、3試合目から指揮を執った中で残り4試合を1勝2分け1敗となり、最終的に中国との直接対決の成績によって惜しくも予選敗退となった。
だが、その最終戦でシンガポール代表に3-1の勝利しながら予選敗退が決まった試合後、スタジアムを包んだ「タイランド!」の大合唱とともに、スタンドの一角に「石井さん、あなたは私たちの希望です」と日本語で書かれた横断幕が掲げられたのだ。