【結果を求められた天皇杯2回戦、J1川崎のポジティブな4要素(2)】ユース出身3トップが初お披露目も、宮城は「スタメンからやってかないと」と決意新たに。再競演へ活躍誓うの画像
ソニー仙台戦でプレーする川崎フロンターレの宮城天 撮影:中地拓也

 天皇杯2回戦でソニー仙台と対戦した川崎フロンターレで、大きなニュースがあった。宮城天の公式戦出場だ。

 昨年は長崎、そしてモンテディオ山形とJ2のクラブを渡り歩いて自身を磨いた。しかし、昨年12月4日に左内側半月板損傷の手術を行い、以来、懸命のリハビリが続いていた。3度目の対外試合出場となった6月3日のトレーニングマッチでフル出場して1ゴール1アシスト。ピッチに戻れる感覚を手にしたうえで、ついに帰ってきた。

 試合後の宮城に率直な手応えを聞けば、「自分が練習でできてる部分が公式戦でどう出せるのかと思ってましたけど、そこまで変わりなく、変に気負うこともなくできた」と力強く振り返る。そして、迷いがあると良くないと考えたからこそ、「強気で行こうと思った」とこの試合に挑んだ心構えも説明する。

 トレーニングマッチで出場したのは右サイド。この試合でも右サイドでの出場の予定だったというが、実際には左サイドで出場した。意外だった“サイド交換”について聞けば、「右でも左でも、ゴールを取るとかゴール前に入っていくとか、そういう部分は変わらない」と話す。そして、「復帰したばっかりですし、アピールしないといけない立場なので、どこで出てもゴールっていう結果で応えたい」と力強く言い切る。

  1. 1
  2. 2
  3. 3