Jリーグの舞台でワールドクラスのスーパーFK弾が生まれた。
5月25日に行われたJ1リーグ第16節で、アビスパ福岡は敵地でアルビレックス新潟と対戦し、2-1で勝利した。その先制点となったのが、福岡MF前寛之の圧巻の長距離FK弾だった。
試合開始前の時点で11位だった福岡は、直近2試合を2連敗で、さらに今節はチーム最多6得点をマークしていたエースFWシャハブ・ザヘディが出場停止という苦しい状況だった。だが、その正念場と言えるの試合で、普段は中盤のバランサーとして働く28歳が輝いた。
前半37分、ピッチ中央やや右寄り、ゴールから約30m位置から、背番号6の前が右足を振り抜く。スピードに乗ったシュートは5枚の壁の左上を通り抜けると、勢いを落とすことなく鋭く曲がり落ちながらゴール左上隅へ。新潟のGK小島亨介の伸ばした手も届かない完璧なコースを襲い、ゴールインとなった。
それまでボールを支配されて劣勢気味だった中でのスーパーFK弾。1点をリードした福岡は、後半40分に紺野和也が追加点を奪うと、終了間際に1点を失うも2−1で逃げ切り勝ちを収めた。