サッカー日本代表MF久保建英が披露した驚きの“神業アシスト”に対する興奮が冷めやらない。
現地時間5月16日に行われたスペイン1部ラ・リーガ第36節で、久保が所属するレアル・ソシエダがホームでバレンシアに1-0で勝利した。その決勝点を演出したのが、3試合ぶりのスタメン復帰となった久保だった。
勝てば来季のヨーロッパリーグ出場圏内に浮上できるという状況で迎えた重要な一戦だった。その開始早々の前半3分、左サイドの高い位置でボールを持ったMFアンデル・バレネチェアが、内側に切り返した後に右足で逆サイドまでクロスを送る。だが、カーブがかかった山なりクロスは、狙いよりもやや大きくなり、ゴールラインを割るかと思われた。
そこに久保が鋭く反応した。クロスが上がる前に大外で手を挙げてボールを呼び込むと、そこから一気にスピードを上げて走り込む。そしてボールがゴールラインを割る寸前に滑り込みながら左足で合わせた。ただ合わせただけでなく、しっかりと足首を立て、アウト気味のインステップで中央へマイナス気味の折り返し。しかも目の前にいた相手GKの頭上を浮き球で通す“神業”で、中央でフリーとなっていたFWアンドレ・シウバへの絶妙のラストパスにしたのだ。