10年前のJリーグを制覇した“三冠ツートップ”の抱擁に反響を呼んでいる。
5日11日に行われたJ1リーグ第13節で、ガンバ大阪は敵地・豊田スタジアムで名古屋グランパスと対戦した。その試合前の選手入場通路内で、異なるユニフォームを着た2人が笑顔で肩を寄せ合った。
その2人とは、この日スターティングメンバーに名を連ねたG大阪のFW宇佐美貴史と名古屋のFWパトリックだ。彼らは現在、異なるチームに所属して32歳と36歳というベテランになっているが、今から10年前の2014年シーズンにはG大阪でツートップを組み、互いの特長を活かした抜群の補完性でゴールを量産。Jリーグ30年の歴史の中で2度しか達成されていない国内三冠の原動力となった。
その三冠ツートップの再会シーン。古巣対戦となったパトリックが、入場前の整列時に旧知の面々と次々と握手を交わすと、列の先頭に立っていた宇佐美の元へ。試合へ向けて真剣な表情で集中力を高めていた宇佐美だったが、元相棒に気付いて振り向き、すぐに握手する。そして肩を抱き合って言葉を交わすと、試合中には見せない柔らかい笑顔を浮かべた。