スコットランド1部のセルティックが、過去20シーズンにおけるベストゴールに元サッカー日本代表MF中村俊輔氏の「伝説のFK」を選出した。その動画が公開されると、あらためて日本のファンも驚きと興奮が喚起された。
セルティックは現地時間5月12日、クラブの年間表彰式を行った。若手最優秀賞や、選手たちが選ぶ年間最優秀選手賞などが発表された。
その席で、過去20シーズンにおけるセルティックのベストゴールも発表された。3つの候補の中から選ばれたのは、中村氏が2006-07シーズンにUEFAチャンピオンズリーグで決めたゴールだ。
2002年に横浜F・マリノスからイタリア1部レッジーナへと移籍した中村氏は、2005年夏にはスコットランドの名門セルティックへと加わった。加入初年度から主力として活躍し、国内2冠達成に大きく貢献した。
セルティックでの4シーズンは、まさに栄光に彩られた日々だったが、その中でも特に輝きを誇ったトピックが、今回選出されたゴールだった。
2006-07シーズンが、中村氏にとって初めてのCL本大会への挑戦となった。同じグループにはマンチェスター・ユナイテッドもいたが、そのイングランド屈指の名門相手に中村氏はいきなりアウェイでFKを直接決めてみせた。
さらにホームに赤い悪魔を迎えたリターンマッチでも、中村氏はファンを魅了する。相手ゴールまで30mほどの距離があるFKだったが、中村氏は迷うことなくゴールを狙う。魔法の左足で力を与えられたボールは正確にゴール右隅を射抜き、屈指の名手であるGKエドウィン・ファン・デル・サールでも止めることはできなかった。