アジア王者に輝いた、三菱重工浦和レッズレディース。その大一番で披露された“美技”が注目されている。
5月10日、浦和駒場スタジアムでアジア一の座を決める試合が行われた。女子アジアクラブ選手権決勝で、浦和Lは仁川現代製鉄レッドエンジェルズ(韓国)と対戦。2-1で勝利した。
一時は開催も危ぶまれたが、関係各所が協議したことで実施に。5千人以上が駆け付け、声を張り上げる中でそのボルテージをさらに盛り上げる場面があった。それは、浦和LのMF塩越柚歩のテクニックだ。
現在26歳の塩越は、埼玉県川越市出身。中学時代から浦和レッズLの下部組織で育ち、2016年にトップ昇格を果たすと、2020年になでしこリーグのベストイレブンに選出されるなど、このチームの顔でもある。
塩越が見せたのは、右サイドにいる味方から浮き球パスを中央近くで受けた際のものだ。塩越の右前には相手選手がいたが、その前で、ボールを浮かせると、かかとを使って再度、ボールを浮かす。そして、食いつく相手選手をしり目に自身の前でボールをコントロールして味方につないでみせた。フリーの状況でも難しいコントロールを、相手選手がいる状況で披露してみせた。