システム変更ではなく「駆け引きとハードワーク」で改善

 こうした難しい状況は、フォーメーションやシステムを変えることで対策はできないものなのか。水戸が選んだ選択を黒川は次のように話した。
「フォーメーションというか、システム上、仕方のないものがあって、そこはハードワークで乗り切るというか、システムを変えるのではなく、そこで駆け引きとハードワークで改善しようという感じだったんです。ただ、右サイドに人数が多いのは変わらなかったし、GKからいいボールが蹴られていたので、まあ、藤枝は狙っていたのかなと思いました」

 相手との「駆け引きやハードワーク」で状況を乗り切ろうとした水戸。藤枝と対戦する前に、「3-4-2-1」のフォーメーションでくることは分かっていたのだから、こうした難しい対応はある程度、予測できたはずだ。それならば、ミラーゲームにして同じフォーメーションで対抗してもよかったのではないかとも考えられるのだが…。

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