【4試合連続無得点と苦しむ川崎フロンターレ。模索する攻撃の解決策とは(1)】脇坂泰斗が求めるシュートを打つ瞬間の質……「味方へのパスコースが何個もあったなかで打ったのか」の画像
川崎フロンターレの脇坂泰斗 撮影:中地拓也

 練習と実戦とは勝手が違った。4月に入って1分け2敗と未勝利で、しかもすべて無得点が続いていた川崎フロンターレ鬼木達監督は、ホームのUvanceとどろきスタジアムに東京ヴェルディを迎えた20日の第9節を前に動いた。

 システムを前節までの[4-2-3-1]から、エリソンと山田新を2トップとした[4-4-2]に変えて臨んだ意図を、指揮官は試合後にこう語っている。
「ストライカーをできるだけ前で、というところと、相手の戦い方やパワー、スピードといったものもトータルで考えながら2トップでいきました」

 東京V戦へ向けた非公開練習で積んできた新たなシステム。しかし、なかなか青写真通りにはプレーできない。右サイドハーフのポジションから、攻撃時には中央寄りにシフトするタスクを与えられていたキャプテンの脇坂泰斗が言う。

「寄りすぎてカウンターを食らうのが少し怖くて、あまり中に入れなかったので、途中から(山田)新とポジションを入れ替えてトップ下に入りました」

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