4月20日、ヴィッセル神戸が湘南ベルマーレと対戦。アウェイで迎えたJ1リーグ第9節を劇的な得点で勝利した。
4月13日の横浜F・マリノス戦で負傷して戦線離脱していた大迫勇也がベンチ入りして復帰したこの試合。スコアが動かないまま時間が過ぎ、後半17分に大迫勇也がピッチに投入される。それでも得点を奪えない流れの中で、最後の最後にやはり大迫が輝いた。
それは後半アディショナルタイムで、神戸の攻撃からカウンターに転じようと湘南の選手が縦パスを送るが、山口蛍がこれをカット。そして、前線にいた大迫へのスルーパスを放つ。背番号10はペナルティエリア内の右でこれを受けると中を向き、相手DFと対峙しながらボールをキープ。そして縦に仕掛けて中にクロスを送ろうとする。
これは相手選手の足に当たって宙に浮いてしまうものの、その落下点にいたDFマテウス・トゥーレルが反応して空中で競る。その動きを見た大迫は一人素早く反応して、トゥーレルの競ったボールを左足でトラップ。相手選手3人に前を塞がれながらもボールを持つと、シュート態勢に入ろうかという仕草を見せたうえでゴール前にマイナスのグラウンダークロスを送る。
その先にいたのは武藤嘉紀で、合わせるだけというパスをしっかりと右足で決めて先制点をゲット。後半アディショナルタイムが3分と掲示された中で、92分35秒に決めたゴールとあってそのまま試合を終わらせたのである。