元サッカー日本代表MF小野伸二氏が、オランダの古巣で旧友と再会した。輝かしい時代を瞬時によみがえらせる2ショットに、日本のファンも胸を熱くしている。
日本サッカー界において歴代でも屈指の才能と称された小野氏が、昨シーズン限りでスパイクを脱いだ。選手を引退したが、その才能をあがめ、人柄を称える声が絶えることはない。
引退後は最後のクラブとなった北海道コンサドーレ札幌でアンバサダーを務める他、全国で子どもを対象としたサッカー教室を行うことも発表されている。心優しき天才には、引く手あまたの状態だ。
誘いの手は、海外からも差し伸べられた。ヨーロッパへの挑戦の入り口となったフェイエノールトから招かれ、試合前のスタジアムでファンに挨拶したのだ。
1998年に浦和レッズでプロキャリアをスタートさせた小野氏は、22歳で海を渡った。オランダの名門であるフェイエノールトへと完全移籍したのだ。
フェイエノールトでは、すぐさま主力に定着。欧州挑戦最初のシーズンで、UEFAカップ優勝に貢献した。
フェイエノールトでは、5シーズンにわたってプレー。高い技術やアイディアは、チームメイトにも多大な影響を与えたと言われている。
そうしたチームメイトのひとりが、元オランダ代表のピエール・ファン・ホーイドンク氏だ。年齢は10歳違うものの、同じ2001年にフェイエノールトに加わり、ともに汗を流した。
今回の訪問でホームスタジアムのデ・カイプを訪れた小野氏を、ファン・ホーイドンク氏も歓迎した。髪は白くなったが、変わらぬ笑顔で小野氏と抱擁を交わした。