現地時間4月7日に開催されたドイツ1部ブンデスリーガ第28節で、ボルシアMGが敵地でヴォルフスブルクに3-1の逆転勝利を収めた。その反撃開始の一撃を決めたのが、サッカー日本代表DF板倉滉だった。
3月に行われた公式戦5試合を未勝利(3分け2敗)と苦しんだボルシアMGは、それまでの4バックを3バックに変更し、左CBだった板倉を2ボランチの一角として起用した。前半、激しい球際の争いが続いた中で先制点を奪われて0-1で折り返すと、後半に入って板倉が突破口を開いた。
後半7分だった。左サイドからの攻撃で、味方がスピードダウンしたところにサポートした板倉が斜めのバックパスを受ける。ボールを受ける前から首を振って前方のスペースを認知していた板倉は、柔らかいボールタッチの後にペナルティーエリア外、ゴールから約25メートルという位置から右足を一閃。鋭い弾道のミドルシュートを放った。
枠を捉えたこのシュートが、ペナルティーエリア内でブロックに入った相手DFの膝に当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。板倉にとっては、昨年9月2日の第3節のバイエルン・ミュンヘン戦以来となる今季3ゴール目。ゴールの瞬間に力強いガッツポーズを見せた板倉は、チームメイトたちの祝福を受けた後、周囲を鼓舞するように胸のエンブレムを叩いて雄叫びを上げた。