3月17日、J1リーグ第4節が行われ、鹿島アントラーズは川崎フロンターレと対戦。鬼門とも呼べるカードで勝利を導いたのは、スーパー助っ人の衝撃ゴールだった。
天敵とも呼べる相手に、前半のうちに先制点を献上。またも暗雲が立ち込めたかに思われた。
しかし、後半開始直後にその空気を打破したのがチャヴリッチだった。今年から加入したチャブリッチは現在29歳で、クロアチア出身で年代別のセルビア代表としての出場歴も持つ。身長は186cmで体重は82kg。しっかりとした体躯も魅力だが、それでいてスピードとテクニックも合わせ持つ万能型ストライカーだ。
その能力はすでに見せていたが、この試合ではその能力を存分に発揮してのゴールも披露した。46分過ぎ、植田直通が自陣の最も低い位置からロングボールを放つ。これに味方選手2人がジャンプするも届かずにそのまま流れる。
それに反応したのがチャヴリッチだ。ボールをうまくコントロールすると、そのまま独走。川崎の瀬古樹が並走して進撃を阻もうとするもそれも置き去りにしてペナルティエリア内に。最後は上福元直人との1対1をしっかりと決めてスコアを振り出しに戻してみせた。チャンスを作ったわけではない鹿島で、個人技で最初から最後まで仕上げて見せた。