J2のベガルタ仙台が、今季初勝利を挙げた。決勝点となった32歳のFWの豪快ジャンピングボレーに、多くの人が驚きの声を上げている。
仙台は3月2日、V・ファーレン長崎とのJ2第2節に臨んだ。開幕戦は大分トリニータと引き分けており、必勝を期して臨んだアウェイ2連戦目だった。
長崎には昨季、ともに1点差で2敗を喫している。最後の勝利は2022年5月までさかのぼらなければならず、J1復帰のためには勝利を取り戻しておかなければいけない相手だった。
チームと同じく、リベンジの思いを抱える男がいた。背番号9を背負う中山仁斗である。
水戸ホーリーホックから加入した2022年には、J2で27試合14得点という記録を残した。昨季も26試合に出場したものの交代出場が増え、ゴールは2得点にまで減少していた。9月に負傷すると、その後はピッチに立つことはなかった。
今年2月で32歳になったが、意気軒高だ。開幕戦では先発し、シュートも放っている。
長崎との第2節ではベンチスタートとなったが、後半25分に交代出場すると、存在感を示した。同時に入った相良竜之介が、ボックス内でうまく相手の隙を突いてクロス。ゴール正面にいた中山は少し下がる形になったが、うまく体を宙に舞わせてジャンピングボレー。きれいに合わせた一撃が、ゴールネットを揺らした。