2月21日、ACLラウンド16の第2戦が行われ、J2ヴァンフォーレ甲府が蔚山現代FCと対戦。1-2で敗れて逆転での勝ち上がりはできなかったものの、国立競技場での盛り上がりが話題になっている。
甲府ロマン――こんな言葉が使われるほどに、J2クラブの躍進は人々に感動を与えた。J2クラブながら天皇杯を制してACL出場権を獲得すると、グループステージで堂々たる戦いぶりを披露。初出場のアジアの舞台で見事、決勝トーナメント進出を決めた。
そして迎えたノックアウトステージの相手は韓国の強豪チーム。第1戦は0-3で敗れてその強さを体感したものの、ホームゲームでは逆転を狙った。そしてそれを応援しようと、グループステージでも見られたように、Jリーグの各クラブのサポーターが国立競技場に集結した。その数はなんと1万5932人。平日の、しかも雨の中でのゲームにもかかわらず、大勢の観客が甲府のために声を枯らした。
グループステージでは3試合すべてで1万人を超していたが、この決勝トーナメントでそれを上回る数字を記録。20日に川崎フロンターレが17時開催とはいえ1万1732人、同日開催の横浜F・マリノスは20時という集まりやすい時間帯ながら8343人だったことを考えれば、甲府がいかにインパクトを残したかが分かる。