J1川崎フロンターレのMF家長昭博が、2024年初の公式戦で恒例の姿を披露した。見慣れたファンからは安ど、初見の人々からは驚きの声が上がっている。
川崎は2月13日、2024年初めてとなる公式戦に臨んだ。中国へと乗り込み、山東泰山とAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のラウンド16第1戦を戦ったのだ。
Jリーグより一足早く、ACLは秋冬制へと移行している。この試合はACLの2023-24シーズンのグループステージに続く、決勝トーナメントの初戦だった。
ACLとしては「続きの試合」だが、2023年シーズンを戦い終えて顔ぶれも変わった川崎にとっては、「2024年シーズン初戦」である。選手たちには、他の試合とは違う緊張もあったはずだ。
ファンの間にも広がっていたであろう緊張を解きほぐしたのが、試合前の家長の姿だった。ACLの「公式エックス」(旧ツイッター)が、アウェイゲームを前にウォーミングアップをする家長の写真を掲載したのだ。
つま先で立っている家長だが、体は大きく前に傾いている。地面との角度は30度ほど。体を前に倒して、トレーナーに支えてもらっているのだ。
これは家長独特のルーティンで、体を支えてもらっている人に確認してもらった体の重心の具合を、自分にとって最適なものに調整するのだという。天才と称された家長だけに分かる境地なのかもしれない。